レバータイプコントローラーにおける上方向入力のボタン化改造ガイド

レバータイプコントローラーにおける上方向入力のボタン化改造

本記事ではレバータイプコントローラー(PWS-FS PKB2040)の上方向入力をボタン化するための改造手順について説明いたします。


作業方法

上方向入力のボタン割り当てについては、下記の2通りがございます。方法毎に必要な機材や手順が異なりますので事前にご確認をお願いいたします。

①物理的な配線の割り当てを変更する方法
PC不要で作業可能ですが、ドライバーや配線の抜き差しが必要です。

②PC経由で設定を切り替える方法
PCのみで作業可能です。

尚、本作業では「R3」ボタンの位置にレバーの上入力を割り当てる作業となります。
その他のボタンに割り当てる場合は、R3ボタンの記載を他のボタンに読み変えて作業をお願いいたします。

また、上入力を割り当てたボタン配置についてはそのままでは使用不能となってしまうため、別途配線や設定を行う必要がございます。
記事の後半に補足の説明を記載しておりますので、ご確認をお願いいたします。

 

①物理的な配線の割り当てを変更する方法


事前準備

コントローラー本体
マイナスドライバー(1.2-1.5mm程度)

配線の切り替え位置について
配線の切り替え位置については基板の取扱説明書(8P)をご確認ください。

R3とUP入力の配線を抜き、配線位置の入れ替えを行います。

(注意点)
PKB2040はネジ締めタイプの配線方式となっております。
ネジを緩めると、配線用の穴が開き、締めることで配線が固定される仕組みとなっておりますので、配線を差し込んでネジ締めを行った後きちんと固定されていることをご確認下さい。

 

作業手順

1. 基板の取扱説明書を確認し、R3とUPの配線位置をご確認下さい

2. R3のボタンが配線されているネジを緩め、配線を抜いてください

3. UPの入力が配線されているネジを緩め、配線を抜いてください

4. UPの入力が配線されていた箇所に、2で抜いた配線を差し込み、ネジを締めて下さい

上記作業にて、上入力のボタン化は完了となります。

補足: 上入力を割り当てたボタン配置の扱いについて
上記切替作業の実施後、上入力と入れ替えたR3の入力が必要な場合は、新たに配線の追加を実施する必要があります。ファストン端子を接続した電子工作用ケーブルを新規で準備いただく必要がございますが、PKB2040では右サイド一番下のボタンに接続されているケーブルに割当られた機能はなく、代用可能なケーブルとなりますので、そちらをご利用頂くことが可能です。

5. 基板の取扱説明書をご確認いただき、「SH」の入力が配線されているネジを緩め、配線を抜いて下さい

6. R3の入力が配線されていた箇所に、5で抜いた配線を差し込み、ネジを締めて下さい

上記作業にて、R3ボタンの割り当て作業は完了となります。

 

②PC経由で設定を切り替える方法

事前準備

コントローラー本体
USB接続可能なPC

作業手順

1. STARTボタンを押下したまま、USBをPCに接続してください

2. ピンマッピング設定画面(http://192.168.7.1/pin-mapping)へインターネットブラウザでアクセスしてください

3. 左側のメニューから「Add Profile」を押下すると「Profile 2」が作成されますので、「Profile 2」を選択して下さい

4. PIN19に割当てられているR3ボタンの設定を×ボタンで削除し、プルダウンからUPへ変更して下さい

※ このままだとUPの入力が2系統存在することになります。UPの入力を無効とする場合は下記の操作を実施下さい。

UPボタンが割当てられているPIN02の設定を無効にするため、×ボタンを押下し、未設定状態へ変更してください

5. 画面右上部の「Enabled」を有効にし、画面下部の「Save」ボタンを押下して設定を保存して下さい

6. Setting画面(http://192.168.7.1/settings)へ遷移してください

7. 左側メニューより「Gamepad Settings」を押下し、Profileを「Profile 2」へ変更し、画面下部の「Save」ボタンを押下してください

8. 画面右上の「Reboot」ボタンを押下し、「Controller」を選択頂くことで、再度コントローラーとして認識されます

上記作業にて、上入力のボタン化は完了となります

※元のレバーによる上入力方式へ戻したい場合は再度1の手順で設定画面を起動し、7の手順にて「Profile 1」を改めて選択の上、手順8をご実施下さい。

補足:上入力を割り当てたボタン配置の扱いについて
上記切替作業の実施後、上入力と入れ替えたR3の入力が必要な場合は、新たにボタンの割当を実施する必要があります。
ファストン端子を接続した電子工作用ケーブルを新規で準備いただく必要がございますが、PKB2040では右サイド一番下のボタンに接続されているケーブルに割当られた機能はなく代用可能なケーブルとなりますので、そちらをご利用頂くことが可能です。

9. STARTボタンを押下したまま、USBをPCに接続してください

10. ピンマッピング設定画面(http://192.168.7.1/pin-mapping)へインターネットブラウザでアクセスしてください

11. 左側のメニューから「Profile 2」を選択して下さい

12. PIN21に設定されているA2を×ボタンで削除し、プルダウンからR3へ変更して下さい

13. 画面下部の「Save」ボタンを押下して下さい

14. 画面右上の「Reboot」ボタンを押下し、「Controller」を選択頂くことで、再度コントローラーとして認識されます

上記作業にて、R3ボタンの割り当て作業は完了となります。

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